防大では、下記の活動が3本柱といわれています。

1・教育・訓練活動

2・学生舎活動

3・校友会活動(クラブ活動)

今回は校友会についてお話したいと思いますが、

3つのうちの一つを占めている活動ですので、

その重要性がお分かりいただけると思います。

防大は一般の大学でいうサークルというものはなく、

校友会というクラブ活動しかありません。

体育系と文科系があり、その数は全部で30個以上あります。

対外試合をしたときに力が分散してしまうので、

全校生徒2000人強に対してクラブの数が多いのは本来良くないのですが、

それよりも学生に選択肢を残しておこうという配慮だと思います。

 

どんなクラブがあるのかというと、

通常の大学とおなじで、

野球、サッカー、テニスなど、皆さんにもなじみ深いものも沢山あります。

 

防大ならではのちょっと変わったところでは、

以下のようなものがあります。

・儀杖隊(ぎじょうたい)
入学式や卒業式等イベント時に、銃をくるくる回したり
行進したりする。
昔流行った映画『ア・フュー・グッドメン』の冒頭に出てた。

・銃剣道部(じゅうけんどうぶ)
銃剣で相手を突くスポーツ。
本当の銃剣では危ないので木銃を使う。

・短艇委員会(たんていいいんかい)
先日のブログで取り上げたカッターを漕ぐクラブ。

防大のクラブも一般の大学と同じように各クラブの連盟に所属していて、

大会に出場しています。

私はというと、アメリカンフットボール部に所属していました。

毎年秋季リーグ戦で他大学と試合をします。

恐らく文科省所管以外の大学(校)でリーグ戦を戦っているのは防大だけです。

 

防大生は、どのクラブに入るかは全く自由ですが、

必ず体育会系のクラブに加入しなければなりません。

校友会全体の統治、管理も学生がやっていて、

新入生の勧誘期間などもしっかり決められていました。

 

問題は日々のクラブ活動をいつやるのか?ということですが、

防大生の一日は6時半起床、8時から課業が17時まで続くというふうに、

ガッチリとカリキュラムが組まれています。

そのため、課業終了後の17時~夕食の19時までが練習時間でした。

平日はあまり活動できませんから、

土日休みに朝から晩までクラブ活動をしていましたね。

 

防大では7月あたまにテストがあり、

一般大学はテスト終了後は夏休みだと思いますが、

防大はテスト後から7月末まで陸海空にわかれて訓練があります。

 

そして、8月1日から末までが夏休みですが、

平日の校友会活動が制限されているので、この期間に集中的にやらなければなりません。

私が所属していたアメフト部では、概ね毎年8月1日~7日までが夏季休暇で、

それ以降は月末まで練習(校内合宿)。

 

他の大学はもっと活動していると思いますので、

通常の活動時間が制限されている分、夏の暑い時期ですが一生懸命に練習していました。

 

逆に防大が他大学と比べて恵まれているところは、

大学の中にいろんな施設があり、

アメフト、サッカー、ラグビー、硬式野球、準硬式野球など、

いずれも各々専用のグランドがあるところでしょうか。

寝起きしているところからすぐにグランドにいけるのも、

他大学には無いメリットだと思います。

 

一般大学では大学から離れて合宿をやっていると思いますが、

防大は全員学生舎に寝泊まりしていますから、

校内合宿で済み、コスト面でもメリットがありました。

 

私見ですが、これら校友会活動を通じて得られたものは

3つあると感じています。

1.体力アップ
2.リーダーシップ、下級生に対するフォロワーシップ
3.人間関係の構築

特に僕は3番目の人間関係が大きかったと思っています。

同じクラブの連中は、毎日の風呂も飯、休日の行動までも一緒です。

時間軸が一緒に動いているので、非常に濃密な人間関係を築くことができ、

今でも付き合っているのは同じクラブの人間がほとんど。

夫婦ではありませんが、空気に近い存在になって、

他人が起こす問題についてもお互いに許せるようになります。

「1.」と「2.」を含めて、校友会活動は

訓練や学生舎生活だけではまかないきれない、

幹部自衛官にとって必要なことを習得する場だったと思います。