人生に必要なことは、防衛大学で教わった。

防衛大学校卒のIT企業社長によるビジネスブログ

人生に必要なことは、防衛大学で教わった。

防大のペナルティについて

ご想像通り、防大には数多くのペナルティがあります。

ペナルティは大きく分けて、

①学校側が実施するペナルティ

②学生側が自主的に実施するペナルティ

の2種類に分けられます。

大きく違うのはペナルティの対象で、
学校側が実施する場合は主に個人に対して課されます。

主に重大な服務規律違反があったときに実施されるもので、
めったにありませんが、暴力事案や授業無断欠席がこれに当てはまります。

授業の無断欠席になぜ厳しいかというと、
防大生にとっては授業=課業、すなわち業務だからです。

ペナルティの内容ですが、一言で言えば学内での自由度が制限されます。
*もともと自由度が低い学校ですが。。。

自室からから隔離されて反省部屋に入れられ、
食事は担当指導教官がつきそい、
授業、クラブ活動に参加することもできません。

部屋の中で軟禁状態に置かれ、ひたすら反省文を朝から晩まで書かされるようです。
*僕は経験したことが無いので詳しくは分かりません。

お風呂場にいくときも担当指導教官と行き、
更に、課業時間中はずっと正装
(他の学生は「校内服」という、学内だけで着用が許される服を着ている)
ですので、「あいつは何かやらかしたな」ということがすぐにバレてしまいます(笑)

 

最も厳しいペナルティは放校(ほうこう)処分です。

一般大学で言うところの退学ですね。

では、どんなときに放校になるかというと、
よくあるのが(本当はあっちゃいけないが)試験のカンニング。

「カンニングするようなやつは自衛隊の幹部になるな」というのが基本思想だからです。

で、2年留年した場合も放校。

ここが一般大学と比べて厳しいところなのですが、
防大の場合は2年ダブると大学を辞めなければならない。

まあ、お国から給料貰っているので当然といえば当然なのですが。

ただし、1年は勉強留年、もう1年は病気や怪我等で留年の場合はセーフ。

余談ですが、必須科目の単位を前期で落とすと(この科目を落とすだけで即留年確定)、
正装して本館(偉い人がいるところ)に注意書を貰いに行きます。

「このままじゃ君、留年するよ」と。

私たちは当時「バカ賞状」と呼んでました(笑)

そう言えば、額縁に入れて部屋に飾っている学生もいたなあ~

さて。

学生側が実施するペナルティは
「ルール違反の落とし前」みたいな感じで、
連帯責任で負うことが多かったです。

「ルール違反を犯した=事故(じこ)った」
と学内では言ってました。

ペナルティになるのは、校内飲酒(学校や学生舎で酒を飲む)や
帰校遅延(門限までに帰ってこなかった)など。

1年生は私服での外出が禁止ですので、
私服外出が見つかるとペナルティの対象になりました。

ペナルティは大隊、中隊、小隊、部屋ごとと、
最高4段階で実施されます。

主に大隊で実施されるペナルティは外出禁止。

・中退・・・外出禁止+走るなどの体力練成を一週間くらい。

・小隊・・・プラス一週間くらい走る。

・部屋・・・さらにプラス一週間走る・・・という具合です。

*事故った本人は勿論、
各カテゴリに在籍する全学生がペナルティの対象にのあるのがミソ。

私は事故ったことはありませんでしたが、
圧倒的に学生側が実施するペナルティのほうがつらいだろうと思います。

体力的にもそうですが、それ以上に
「他の学生を巻き込んでしまって申し訳ない」という気持ちになるのです。

以上のような感じで防大には数々のペナルティがあるのですが、
私が今でも印象に残っているのは一年生の訓練時に課されたペナルティ。

同期の学生が集合時間に30秒くらい遅れてきたのです。

すると訓練担当指導教官が、
「じゃあ、30回みんなで腕立て伏せをしよう」と。

誰かが「たかが30秒くらいで・・・」というようなことを思わず口にしたら、
「お前な。30秒あったら音速で飛行する戦闘機がどのくらい移動できるかわかるか?」
「30秒お前らが遅れたら、本来助かった人まで死ぬ可能性があるんだぞ」
と言われました。

以来、時間厳守は私の中で絶対にやるべきことになりました。

 

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著者情報

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松本 宣春(まつもと のぶはる)
1973年生まれ。
出身:大阪府。
趣味:スポーツ観戦、読書。
特技:企画、人を励ますこと。
一言:世に無いサービスを提供し続けたいと思います。